必要なスペース
今、ある建築会社の分譲住宅の、モデルプランを考えています。
注文住宅とは違い、家族構成や生活パターンを想像しながらの作業。
そこで考えるのは「一般的に必要なスペース」です。
どれくらいのスペース(坪数)で納まるのか...検討してみましょう(^^)
みなさん、家を建てようと思うとき、友人の家やモデルハウスを見に行ったりしますよね。でも、自分達の生活スタイルとは違うと感じたり、逆に、こんなのが良いって思ったりしませんか?自分のスタイルに合わせると大体何坪の家になって、それがいくらくらいで建てられるかが気になるところだと思います。

そこで、スペース別に必要だと思われる広さとコメントをまとめてみましたので、参考になれば幸いです(^^)

夫婦+子供2人という平均的な家族構成で考えてみましょう。
要望として最近多く聞かれる「家族の気配をいつでも感じ取れるような空間」とします。
■リビングダイニング(12帖以上) キッチン(3〜6帖)
最近の要望で多いのは「ダイニングとリビングは一体でキッチンは汚れ物とかがリビングから見えないようにしたい」というものです。生活パターンや間取りの考え方によって異なりますが、ダイニングテーブルを置いて、ソファーを置いて...となると、最低でも12帖のスペースは必要になってくるでしょう。できれば、15帖程度あれば良いですね(^^)
■勝手口(1〜2帖)
釧路市、釧路町でも遅ればせながら4月からゴミが有料化になりました。でも、細分化するとほとんどがリサイクル可能な資源として無料で集められるようですね。
そこで考えてしまうのが住宅での「リサイクル資源の保管スペース」です。

細分化をきちんとすると、燃やせるゴミや燃やせないゴミが少なくなりお金がかからない分、分別する手間とそれを保管するスペースが必要ですよね。

タタミ1畳分(2段)のスペースが有れば、紙やペットボトル、缶など家庭で出る1〜2週間のゴミ(資源)が保管できるのかなぁ...とは思います。
配置する位置はやっぱりキッチンの近くで外に出られるのが便利でしょうね。
■食品庫(1〜2帖)
次いで、最近要望が多いのが「食品庫」です。野菜やジュースやワイン、買い置きの食品などを保管するスペースですね。室温調整の機器を使うと保冷庫としても使用可能。有ればとても便利ですが、やはり1坪(2帖)程度のスペースが必要なのと、室温の差が有るので配置する場所の決定がなかなか難しいです(^^;
■ユーティリティー(3〜6帖)
次にユーティリティー...洗面所、収納、洗濯スペース、洗濯干し場、ワークスペース、ボイラー設置場所等を効率良く配置するとなると、結構なスペースが必要になってきます。
でも、これもやはり有るととても便利ですね。
洗濯をして干してアイロンをかける...などがキッチンの近くでリビングとは別に確保できたら急な来客も気にせず洗濯物を置いておくこともできます。
ワークスペースはお母さんのスペースでもありますから、お父さんにに書斎が有るように「自分の場所」になり得ると思います。
■浴室(2〜3帖)
最近の要望では「窓が有って景色を見ながら入浴したい」というもので、イメージは露天風呂?というものが多いようです。ユニットバスもできれば避けたいというのが本音のようですね...コストはUPしますけど(^^;
■予備室(3〜6帖+収納)
これは、だいたいリビングからつながる和室という感じで望まれることが多いです。
来客時の宿泊、子供の昼寝場所...特に、子供が小さなうちはリビングから目が届く安全な場所で遊ばせたいという要望から配置することが多いですね。来客時にも玩具をそのままにして戸さえ閉めてしまえば隠せますから便利です(笑)
■夫婦寝室(7〜10帖+収納)
夫婦寝室は何帖必要か?一般的にモデルルームなどでは8〜10帖、そこに2〜3帖くらいのウォークインクロゼットが付いていることが多いようです。広さ的にはダブルベッドなら6帖〜、クイーンサイズなら7帖〜、キングサイズなら9帖〜...が必要でしょうね。ウォークインクロゼットの広さは収納するもの、例えば婚礼箪笥などのサイズで変わってきます。収納まで含むと12〜16帖と大きなスペースが必要になります。
■子供部屋(6帖+収納)×2
一般的には6帖に2帖の収納がついた部屋が2つ...というものが多いと思いますが...最近の傾向としては少し違ってきています。それは、子供部屋をベッドスペースとプレイスペースに分けて考えるというもので、ベッドスペースは2帖+収納ほどの広さ。これを子供の人数分と考えます。(人数が未確定の場合は予想して配置できるように考えます) プレイスペースは、勉強するところであり、遊ぶところでもあります。広さは4.5〜8帖ほどで、私のプランの場合、配置場所はリビングと吹抜けでつながっている空間とすることが多いです。できれば、これを壁ではなく家具で仕切るようにできれば、もっとよいと思います。ようは、寝るとき以外は家族と一緒の空間に居るという雰囲気をつくることと、個室を人数分確保するときより省スペースとすることが目的です。
また、これには将来は家に残っても1人になってしまう子供のスペースを充実するよりも、いつも居るリビングやキッチンを充実させた方が良いという考えも有ります。壁を造らないことで、コストを抑えるとともに、将来のリフォームも容易にできるというメリットが有ります。
■書斎(2〜6帖)
お父さんの「自分の部屋」です。どうしても無理な場合を除き、大体の方が要望として上げられるスペースですね。設置の仕方は色々で、将来は子供部屋にうつすから今は屋根裏部屋でも良いという方もいらっしゃいます。寝室につなげてスペースだけ確保する場合も有りますが...やはり個室を望まれる方が多いようです。日頃のお父さんへの感謝から設置されることが多いスペースですね。
...と、上記に必要なスペースを並べてみました。形としては4LDK〜5LDK+αとなり、これに、玄関や玄関収納、納戸、廊下、トイレなどを含めると必要なスペースは実に38坪〜45坪、又はそれ以上の坪数が必要になります。結構大きな家になるんですよね(釧路では一般的かもしれないし、帯広に行けば狭い家になるかもしれませんが...)

そこで、気になるのが「いくらで建てられるの?」ということです。
それは「仕上材」や「仕様」により異なってきます。

全て木質フロアとクロス貼...というのと、無垢のフローリングと珪藻土となると、かかるコストは雲泥の差です。キッチンや浴室などの設備器具でも差は出ますし、好まれる冷暖房形式によっても異なります。簡単に「坪単価」だけでは片付かないということですね。

そこら辺のことを次回コラム「仕様と仕上材から見るコストの違い」で書きたいと思います。
このコラムは、かなりの部分に私の主観・感想・思い込みなどが多々盛り込まれていますので、使用上は充分ご注意ください(^^)
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一級建築士事務所 設計処 櫻