| Project アイディア03 家相&風水の提案 |
| 設計士が家相や風水を語るのもなんですが・・・私の経験上、施主の中で90%くらいの方は「悪いよりも良いほうがいい」と答えます。昨今の住宅事情・・・あまりこだわるのもどうかと思いますが、せっかく広い土地を取得できるチャンスが多い地域で家を建てるのですから、気になることは追求しちゃいましょう(^^) |
| でも・・・家相と風水ってどう違うのでしょう? 家相も風水も「人が幸せに暮らすにはどうすれば良いか」という共通の考え方から成り立っていて、ルーツは一緒と言われています。 家相とは「家の位置・方角・造り方の吉凶」を判断するものだと言うことで、誰でも知っている「鬼門」など、方位によって判断する場合が多いですよね。鬼門の玄関や水廻りは良くない、トイレは母屋以外の場所に・・・云々、みなさんも聞いたことはあるはずです。 一方、風水とは「風土、水勢から住居・埋葬の地を選定するもの」と言うことで、そのまま解釈すると「風」と「水」が重要?ということになります。水は河、風は気の流れ。その流れを適切に判断して家族が安心して住める地、祖先を安心して埋葬できる地を選定するというのが風水学といわれるものだそうです。 本場中国の風水学では、そこに住む人の生れ年なども選定の基準になるようで、占いの要素も多いのが特徴です。これは家相にも言える事なのですが、風水の方がその要素が強いかもしれません。 私の仕事での経験上、家相と風水の大きな違いは、建物の形に重きを置くか、住人に重きを置くかという点ではないかと思います。家相では「この位置にはトイレは駄目」となりますが、風水では「座山をこちらにすればこの位置でもトイレは良い」というようになり、また、その座山は住人の生まれ年により良いか悪いかという判断がされます。そして引越しなどの移動日と移動する方角も住人の生まれ年により吉凶が決まる場合も多々有るようです。 家相は「建物ありき」 風水は「人ありき」といったところでしょうか。 あるサイトに「家相は建築学」「風水は地理学」と書いて有りましたけど、とても頷ける表現だと思います。 ちなみに、最近流行の「インテリア風水」などは、本場の風水とは異なるようです。まぁ、日本の住宅事情などによりアレンジされたニュー風水という感じですね。 西に黄色、店舗には生花、女の子が欲しければピンクの内装...などなど、こちらもまた楽しいものではあります(^^) |
| 日本の昨今の住宅事情から考えると、両者ともに言えることは、全てを満足させることは、とても難しいです・・・というか、不可能に近いかも・・・(^^; なので、できる範囲(納得する範囲)で取り入れようというのが私の提案です。 |
| 土地の選定 風水では「山麓からの大地のエネルギー(気)が流れ込む平地」が良い場所とされているようで、実際のところ風水師が土地を選定をする際、近くの山々を見ることから始めるといいます。 しかし、実際に土地を購入するときにそれを考慮するのは難しいでしょう・・・住みたい地域もあるでしょうし、既に土地がある場合には変えられませんものね(^^; 新しく土地を購入する場合は、まず道路の位置を気にしましょう。東道路、南道路、西道路、北道路・・・。道路の方角=玄関の位置と考えてください(長いアプローチがとれる広い土地は別です)。あなたなら、どの土地を選びますか? ![]() 設計士の立場から言うと、どのアプローチからでも満足がいく設計が可能です!・・・とまぁ言いたいわけですが(^^; 家相や風水上は避けたほうが無難といった道路付けもあります。 例えば、家相を気にして「鬼門の玄関はダメ」という方は北道路を避けたほうが無難です。無理に北道路からの長いアプローチをとって違う方角の玄関にしたとすれば、それは防犯上よくないことだからです。泥棒は人目につく玄関を嫌います。ようはピッキング最中に見付かる可能性が高いからです。奥まっている玄関は格好の狙い目となるんですね。ですから、玄関は人が通る道路に向けた方が良いのです(^^) ただし、広〜い敷地で門から奥まった玄関をつくる場合などは別ですよ。大体、門があると道路から玄関は見えません(苦笑) こういう家は防犯設備を付けましょうね。 風水学上は、玄関の位置の考え方が全く違います。大地のエネルギー『気』をいかに取り入れるか・・・ということが問題となるわけです。玄関から入り、抜けていく『気』の通り道を考え、その方角で間取りや建物全体の形を決めるわけです。その中で凶相といわれる地形の中で、二股の道路に挟まれている土地やT字路(土地の正面に道路がある交差点)に面している土地があります。これは、その土地に気が留まらないというのが理由のようです。しかし実際のところ、T字路や二股の交差点は事故が多いという話を聞きますから、風水は理にかなっていると言えるかもしれません。そこが地理学と例えられる由縁なのでしょう。 |
| 吉相・凶相の間取り 家相や風水を少しでも気にされたことのある方なら、家相は頑固、風水は柔軟・・・といった印象を受けたのではないでしょうか?私的には、どちらかというと、家相は「決まったもの」で、風水は「組み合わせるもの」という印象を受けています。先にも書きましたが、家相と風水の違いの一つに「住む人によって変わるか変わらないか」というのがあります。実際のところは、もっとたくさん有るようなのですが、それは追々・・・勉強します(^^; |
| 家相 家相上は、鬼門にはトイレや浴室(ようは不浄のもの)、火気、玄関などをもってくることを×としています。これは何故でしょう?詳しいことは判りませんが、鬼門はほぼ真北です。真北=寒い・・・そういうところに台所や浴室をもってくると健康を害するといったことを考えているという説があります。暖房設備などが整っていなかった頃、台所での水仕事は辛いものでしたし、裸になる浴室が寒いと風邪をひきますよね。今でも脳卒中や心臓発作などで倒れるのは他の部屋と比べ気温が低いトイレや脱衣室などが多いということですから、理にかなっているといえるでしょう。ただし、こう考えた場合「トイレは母屋の外にあるのがベスト」というのが納得できませんが・・・(^^; 中には、今は衛生設備(トイレなどの排水)も進歩しているから不浄なものとは考えない!といった考えも有るようです。確かに家相って、汲み取りのトイレが主流だった時に確立されたものですから、家の中のどこに配置しても雑菌や臭気が室内にこもったことでしょう・・・そう考えると、これも納得できますよね。 それにしても・・・便層が南西にあったら、夏場は臭かったでしょうね〜(^^; あと、有名どころでは南西側の台所は×です。これは、食べ物が腐敗しやすく食中毒が発生しやすいということが理由だと考えられています。確かに言えることですよね。でも、現在は冷蔵庫も有るし、洗剤も除菌タイプだし・・・関係ないと思います・・・よね?でも、冷蔵庫が1日中ウィ〜ンと唸っている台所という話を聞くことがあります。日当たりが良いとか、暑い場所に冷蔵庫やフリーザーを置くとウィ〜ン=電気代がかかるといったことのようです。でも、最近の冷蔵庫はどうなんでしょうねぇ?(^^; |
| 風水 風水の吉相・凶相の組み合わせは、あまりに膨大すぎて・・・何を書いたら良いか困ってしまうほどです(^^; 私の読んだ書籍では、主に『玄関の向き』と『台所の位置』『トイレの位置』が問題とされていました。玄関=気(旺気)の入り込む場所、台所=気(衰気)が抜ける場所、トイレ=旺気を弱める場所と考えられています。この配置を考える上で重要なのが『座山』といわれるものです。この座山とは、平面図上で玄関ドアのある壁からの垂線を建物の中心まで平行移動した線を延長した方向です。座山が24座山羅盤のどの方位に位置するかによって、台所とトイレの配置を決めるわけです。例えば、座山が「卯」となるなら台所は北側だと強い運気の家・・・云々。座山は敷地や方位により違いますので、ここで一概に説明することができません。本になっちゃいます(^^; 先にも書きましたが、風水は柔軟といった意味がこれです。これは絶対に×!といったものが無いのです(全くとは言いませんが・・・) 例えば、凶相の間取りの場合は、『水』を置いて対処するとか、仏壇や神棚の配置を変える等々、柔軟に対応してくれます(^^) これが発展してインテリア風水になったのかもしれませんね。 |
| 家相も風水もルーツは一緒ですから、共通する部分もたくさんあります。例えば、その家に住む人の方角です。北西は父親(主人)、南西は母親の方角。その他長男が東で長女が東南・・・等々、その他色々意味があります。そして、家の『欠け』(建物の引っ込んでいるところ)がその位置にあると、良くないとされています。 でも、これらを全て満たすことは、昨今の住宅(土地)事情からいって無理なことでしょうし、デザインを重視するとなると論外です(^^; ですから、基本的に「ご自身が気になる範囲」で考えられることをお勧めしています。 例えば、「玄関だけは鬼門を外して、旺気が入る向きにする」とか、「玄関と台所の位置だけは守りたい」とか・・・もっと深くいうと「座山の方角を好きな意味を持つ方位に合わせたい」とか・・・気になることだけ取り入れるんです(敷地の形状により、それすら上手くいかない場合も有りますが・・・) 人間というのは、悪いことが起こったときには『何かのせいにする』ことが多々あると思います。不幸があった場合には『家』のせいにするなどはよく聞く話ですよね。まぁ、気の持ちようというか何というか・・・(^^; でも、永く住まう家には色んな観点から見た快適さが必要なのだと思います。その一部として、家相や風水を上手く取り入れられたら、もっと快適になるかもしれませんよ(^^) |
一級建築士事務所 設計処 櫻